26. 10月 2000 · [EPISODE 14] クラプトンの心意気 はコメントを受け付けていません · Categories: 過去の四方山Episode1〜

昨日、先日BSテレビで放映された「コンサート・フォー・ニューヨーク」を見ました。ビデオを見ていて、こういうセッション的なライブにいるクラプトンについて常々感じていた事を今回書きたいと思います。

クラプトンとは、大昔に一度だけお会いして話をした事があるのですが、本当に控えめで物静かな人でした。ニューヨークのライブでも、最後にポール・マッカートニーがlet It BeやFreedomの2曲を唄った時にギターを担当していて控え目に後ろのほうで弾いていました。それをポールが知ってか、彼の名を何回も呼んでリードを取らせていました。彼は、その時々の自分がいるべき場を心得ているようですね。

だいたい、クラプトンはいつも控え目なのですですが、なぜか、ボブ・ディランのデビュー30周年記念コンサートの時はちょっと違っていました。クラプトンは、いきなりテンションを上げてリードを弾き始め、バンドのバック・アップしていたホール&オーツの元ギタリストG.E.スミスがニコニコしながら「俺にもリード取らせて」という仕草をしても、まったく無視して弾き続けていました。このライブは、たくさん有名なギタリストが集まったせいか「リードギターは俺だ!」って態度で弾いていたのが印象的でした。ゲスト全員が出てきて最後の曲を始めても一向にリード・パートを他のギタリストに譲りませんでしたし、他のギタリストも彼の実力と経歴に敬意を表しているようでした。さすが、媚を売らないクラプトンはあっぱれ!って嬉しかったです。それから、唯一、彼に挑んで弾いていたニール・ヤングもあっぱれ!でした。

最後に、「コンサート・フォー・ニューヨーク」の時に、クラプトンがたくさん人が並んだ後ろでリードを取っていたので、ピート・タウンゼントが前にいた人達に「みんなどいてクラプトンを前に出してくれ」と気を使っていたのが嬉しかったです。 Peace