26. 10月 2000 · [EPISODE 15] E.クラプトン名古屋公演。そして広島から台風がやってきた! はコメントを受け付けていません · Categories: 過去の四方山Episode1〜

11/24、E.クラプトンの名古屋公演へ行ってきました。演奏した曲に好き嫌いはあるかもしれませんが、内容は申し分なく良かったです。特に、今回のクラプトンには、ギターソロに対する意気込みを1974年以来見てきたどのコンサートよりも強く感じられました。クリームやデレク&ザ・ドミノス時代のすごみのあるギター演奏をブートレグでしか聴いた事がない自分には、彼の気迫を肌で感じられて嬉しい限りでした。例えば、2拍の中に何個音を入れられるかなど、彼が果敢にアプローチしていることが聴いている側にも十分汲み取れて、私だけでなく一緒に行った皆さんも大満足しました。新しく搭載したノイズレスpuとFenderバイブロ・キング・アンプ?+トーンマスター・ヘッドとのマッチングも良かったと思います。それから、L-5アルニコの音が素晴らしかったですね。

話は変わって、名古屋で彼の公演があると、必ず全国から常連の会員の皆さんが集まって来て、コンサートの帰りに※「南蛮屋」という店で大セッションが繰り広げられるのです。今回も広島から”ギターを持ったら誰にも渡さないエリック和田さん”という台風がやってきました。ギターを弾きたくてやってきていた他のお客さんが「今日は日が悪かった」と諦めて帰るぐらい、夜の11時から次から次へとクラプトンの曲を延々3時間以上演奏していました。和田さんは、クラプトンのギター・フレーズだけでなく、その空気も完璧に消化している数少ない一人です。だから、彼に私のGibsonEX’58でRamblin’ on my mindやHave you ever loved woman?などE.C was hereのアルバムそのままの音で弾いてもらった時は、さすがに聴いていた人全員が感動して倒れていました。

一方で、東京勢も負けていません。和田さんが来ると弾かせてもらえないことがわかっているので、先に行って代わる代わる弾いていました。その中でも、今回初参加だったエマニエル長谷川君は、最近セッション慣れしてきているせいか、いきなりクラプトンになりきって例の眉間にシワを寄せて弾いていました。すると、他の席にいた関西弁で話す知らないお姉さんが「弾いている時になんでそんな苦しい顔すんねん?もっと、笑顔で楽しく弾かなきゃだめよ!」(うまく関西弁で書けない、松尾さんすみません)と突っ込んできました。本人は「はーあ?」と面食らって益々エマニエル顔になってしまい、他の人達はそれを見て大笑いでした。

こうして名古屋の夜は深けていったのです。 クラプトンが引退しなければ2年後に続く。

 

 

※「南蛮屋」052-733-7275のジュンさんとは、私が名古屋へ帰ってきて知り合ったのです。真夜中でもFender Twin ampをでっかい音で出せる店で楽しいです。私も10年前は週3回ぐらい行って知らない人達とセッションしていました。当然、東京のミュージシャン達が来た時は良くここへ連れて行っていました。特にギタリストの並木さんは「ライブよりここのほうが長く弾く!」と言って、今でも名古屋で泊まりの時は朝まで弾いているそうです。バンドを持っていない人は一度行くと良いです。気軽にセッションできると思います。私が昔に合作したソニック・ブルー・ストラトがギター・キープしてあるので弾いてくださっても良いです。もし、東京にも南蛮屋のような店があったら是非ご一報ください。お願いします。