27. 10月 2000 · [EPISODE 43]2年ぶりにナンシー(LPstd’59)を弾く はコメントを受け付けていません · Categories: 過去の四方山Episode1〜

今、午後8時15分。エマニエル君が、「岸田さん、また四方山話を11時までかかって書くのですか?」と言って、東京で買ったプジョーの自転車に乗って帰っていきました。

 

 

春は、就職、転勤、そして学年が変わったりして、環境が変わり、新鮮な気分になります。昨日会った釣り仲間の”白バイ君”(私がつけたニックネーム)も、巡査部長に昇進して、白バイ隊から高速隊へめでたく栄転になり、彼をこれから”高速君”と呼ぶことにしました。

しかし、年齢を重ねると、あまり周りの環境が変化しなくなり、新鮮な刺激が少なくなってしまいます。私みたいな飽き性な性格の持ち主は、自分で気分転換しなければ持ちません。ギターについてもそうです。新しいギターを手に入れた時は、”これぞ、究極の1本!”と思うのですが、少しするともう他に目移りしてしまいます。数代目ナンシーを命名したLPstd’59を手に入れた時も、もうこれで何も入らない・・・と思ったのですが、ストラトもテレも捨てがたく、結果いつも必ず10本ぐらい種類の違うギターを持っています。

それでも、このレスポールを10年以上どこのステージでも使って演奏してきました。フレットも最初はオリジナルだったのですが、手に入れた時からもう限界に来ていた高さだったので、数年使って幅広低めのフレットに交換しました。今は、それもガタガタになり、今度は細く高めのフレットと打ち代えたほど弾き倒しました。

しかし、いくら名器と言えども10何年も弾くと、他のギターに目が行ってしまいます。2年前、バンドが変わり、やりたい音楽も変わってきたので、このレスポールの使用をお休みする事にしました。その後は、ST’57、LPcustom’58(これは福山市でのWさんとのジョイント・ライブだけに使用)、ペイズリーTele、LPjunior’59、LPcustom’56、EX’58、ST’54、LPstd’52、そしてディッキーベッツモデルLPなど、タガが外れたように毎回のようにステージで違ったギターを弾きました。毎回のように、ライブへ来て頂いているお客さんからは、色々なギターの音が聴けて面白いと好評でしたが、厚木にお住まいのHさんのようなコアなレスポールファンからは「裏切り者!レスポールを弾いて!」と野次?が飛んできました。

 

今年のはじめ、ギターマガジン2月広告用にスタジオで3本のレスポール達の写真撮りしていた時のことです。その日アメリカから到着したばかりの元ピーターグリーン使用レスポールstd’60をなんとなく弾いた時、ビビビッっと今まで忘れていた感覚を思い出しました。その時は、もうEX’58の呪縛?が解けていたので、久しぶりに自分のレスポールが弾きたくなり、さっそく家へ帰って弾くことにしました。ところが、弾き始めてすぐに、ビーン!と張り替えたばかりの2弦が切れてしまいました。もう代え弦はないし、あらららって感じ。それを見ていた家内から「大事なギターをずっと放っておくからすねたのよ!」と意味深?な指摘され、それを聞いて息子から「オヤジ、浮気しているのか?」と突っ込まれてしまいました。くわばら、くわばら・・・・・。

 

と、まあ、そんなかんだで、その後もレオスキの色んなテクニシャン・F兄さんが弾くサンバーストの音を客席で聴いたり、神戸のTさんへ今月広告掲載したLPstd’59を配達に行って夜遅くまでレスポール談義に花を咲かせたり、先週は長崎のHさんがLPstd’59を名古屋まで買いに来てくれて二人でroom59で盛り上がったりして、逆に皆さんから刺激を受けてしまい、ついに私もレスポールを弾きたい病が再発しました。

明々後日の土曜日4月20日名古屋のライブと5月8日の東京のライブで、2年ぶりにナンシー(LPstd’59)を使うことにしました。

もし、お暇でしたら是非サンバーストLPの音を聴きに来てください。お待ちしています。

 

次回は、「レスポールと遊ぶ」を書こうかと思います。

 

では、また。

 

 

 

★Vintage Guitar’s Sound Liveのご案内

1)名古屋

The Nancy Band(T.V.Towers)

 

Openig Guest:Kikui Hendrix & The Blue Flame

 

日時:4月20日(土)開演:午後8時30分

場所:平針メモリーポップス807-0680

※今回もレスポールとストラトの音が飛び交うライブにしましたので、是非遊びに来てください。対バンにジミヘンバンドが登場します。

入場料は1ドリンク代700円を来場の際にお支払いください。

http://home.att.ne.jp/sky/memory-pops/のスケジュール表をご参照ください。

 

 

2)東京

The Rice Field

G.& Vo.: Kunio Kishida   Bass: Yoshihiko Abo

Drums  : Hitoshi Iwata   Key : Oyaji Kashima

Guest : T.Z King

日時:5月8日(水)

場所:ライブスポット「パゴダ」03-3862-3350

http://www2u.biglobe.ne.jp/~pagoda/

JR線秋葉原駅(昭和通口)徒歩5分、都営新宿線岩本町駅(A4/A5出口)徒歩すぐ。

開場:午後7時 開演:7時30分

前売2,000円+1drink、