30. 11月 2024 · EPISODE3023]“Laid Back Heaven”(レイドバック天国)ライブ、終了。 はコメントを受け付けていません · Categories: 新着情報

2024年11月27日、原宿クロコダイルで開催した“Laid Back Heaven”(レイドバック天国)は、お陰様で無事に終わりました。ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。

今年の天国シリーズ第三弾。
1)3月開催“スライド天国”(全曲スライド)
2)7月開催“サザン・ロック天国”
3)そして、今回の“レイド・バック天国”
どの天国も、サザン・ロック。
それぞれに、思い入れた音楽を表現できたと思います。

その中でも、今回のレイド・バック天国は、一見簡単そうですが、とても深いだけに難しい。
8月に決めて以来、毎日ずっと歌い続けた故グレッグ・オールマンさんのQueen of Heart。
1973年に新譜Laid Backを買って以来、大好きな曲でした。
バンドで演奏したことはありませんが、いっぱい聴きました。
歌は長く、難しいし、演奏も大変。
ギター1音で、感情を表現できないと完成できない曲。
この曲を演奏しなければレイド・バックは表現できない。
故グレッグさんが、兄貴(故Duaneさん)が亡くなった後に作った曲だけあって、とても感傷的で繊細なものを感じる曲。
それを表現するためには、彼の気持ちをどれだけ理解できるか?でした。
兄を慕う弟の気持ち、わかるな。
1991年、初めてグレッグさんと会った時、すぐに打ち解け合えたのは、弟同士だったかも?
とにかく歌詞が長いから、何度も歌って少しづつ覚えることにしました。
歌えば歌うほど、グッと来る曲。
歌詞を理解すればするほど、彼の苦しみを感じる。
頑張ろう。。。

他の曲は、1973年頃にライブで演奏していた曲。Aロックで優勝した曲もやろう。
楽しい。
■使用ギター
今回は、個性が違うギター5本を使います。
これがまた大変。
*1957 Fender Strat” Sweet Beth”(枯れたシングル・コイルの音)
*1959 Gibson LPstd(ウォームで豊潤なハム・バッキング・サウンド)
*1959 Gibson Duane’s LP Junior Little red 1959(過激なP-90サウンド)
*2011 Gibson SGstd B to B aged (いなたいマホガニー・サウンド)
*1998 Washburn Gregg Allman model(アコースティック・サウンド) ※ラインで鳴らす。

まず、エレキギター4本のそれぞれの個性を生かすために、アンプ選びからスタート。
古いマーシャル3段積み?
ジンキー?
古いフェンダー・アンプ?
古いカスタム・アンプ?
古いハイワット200wの3段積み・・・。
みんなステージへ持って行けば問題ないんですが・・・。
親方は年だし、手伝ってくれてる若手S君は、大きい車に買い替えないからな・・・。
エフェクターで音量をセッティングすれば楽ですが、ピッキングニュアンスが変わってしまう。
・・・・。
とりあえず、持って行くのを1台に決めて、アンプ数台をギターを変えて色々試してみます。
ふ~む。。。
どのギターも音質だけでなく、音量も違うし・・。
ボリュームを上げ下げした際の音色が微妙に変わる。
悩ましい。。。
最終的には、色々試した結果、それぞれの個性を生かせるのはジンキーにしました。
ジンキー氏に、元々、ステージで何本使っても、問題ないアンプを設計してもらったんだった。

ライブ当日。
サウンド・チェックは、どのギターを弾いても問題ないサウンド作り。
色々試してみる。
1ステージは、ストラトに始まって、エレアコ→レスポール。。。。
2ステージは、ストラト→SG→LPjr→レスポール。

絶妙なセッティングをしました。

メンバーは、全員プロ。仕事以上にめちゃパッションある演奏をしてくれるので、このメンバーは大好きです。
お互いに尊敬し合っているし、何よりも仲がいい。
どんどんバンドに近づいてる。
打ち上げは、温泉に行って、みんなで入りたいな。

午後7時。
今回特別に、1992年故グレッグさんや故ディッキーさんがナンシーへ来てくれた映像を公開。
今日のみだよ!

そして、ライブスタート。

曲は、もちろんQueen of Heart.

2024年11月27日 Laid Back Heavenクロコダイル・セットリスト
[1 STAGE]
★ST57(Sweet Beth)
1 Queen of heart  ※バンド初めて演奏。
2 Midnight rider ※ウィリーネルソン風に。
3 Bell bottom blues ※超久しぶりにバンド・バージョン。

★ギター交換Gregg Allman model

 

 

 

 

 

 

4 Melissa ※ソロはキーボードの宇戸さんが担当。
5 Willing ※故グレッグさんの最後のアルバムで歌っていたバージョン

★ギター交換 LP

*6 Blue Bonnet ※テキサスをイメージしたインスト曲。アメリカ人に受ける
*7 Jimmy Crazy Driving ※スティービーレイボーンなど有名なアーチストを撮ってきたカメラマンを歌った。
*8 If you leave me ※彼女が去ることに信じられないという男の気持ち。
*9 Long time no see ※メイコンで一番受けた曲。

 

[2 STAGE]
★ギター ST(Sweet Beth) 1983年以来の相棒
1 Blues Power ※1974年水道橋労音会館で演奏して以来やっていない曲。
2 Let it rain  ※1975年西荻ロフトで最後に演奏した曲
*3 Helpin hand ※1stアルバム挿入歌。インド風に作曲した曲。
★ギター交換SG(DtoD)


*4 Just call me  ※10thアルバム アメリカを旅するロードソング。
*5 Down in the south ※10thアルバム 南部へ行こう! インスト曲
★ギター交換Duane’s Little red 1999年にデラニーブラムレットさんから譲り受けた


6 Live on the open road ※デラニーー&ボニーの曲。
7 Statesboro Blues ※オールマンで有名なウィリー・マクテル作曲。
★ギター交換LP  40年ぶりに戻ってきたレスポール


*8 Bloomfield’s shuffle  ※3rdアルバム 故マイケル・ブルームフィールド゙さんに捧げた曲。ピックガードを着けた。
*9 I got sick? ※1stアルバム。 めちゃ忙しく、絶対に病気になったと思った時に作った曲。
*10 Unfinished ※8thアルバム 私の曲は未完成のまま。
Encore
*11 Elvis a go go ※1stアルバム JerryとNashvilleからMemphisへ行った時の歌。

[*]オリジナル

どのギターもめちゃ活躍してくれたけど、何よりも嬉しかったのは、2015年9月から2024年10月までジョージア州メイコン市にあるオールマンブラザーズ博物館へ貸出ししてた通称Little Redを再び弾けたことです。
※Little Redとは、故Duane Allmanがお母さんにプレゼントされた最初の1959年製レスポールジュニア。Duaneの部屋に展示してありました。
9年ぶりに弾いたけど、生き生きした音にノックアウトされました。

色々、感慨深い一夜でした。

残った人たちと記念撮影。

   

お客さんは女性率が高く、嬉しい!!!

さて、次回のクロコダイルのライブは、3月27日(木)。
どんな内容で演奏するか?
お楽しみに・・・・。

つづく。