26. 10月 2000 · [EPISODE 27] 昨夜のライブも色々炸裂! はコメントを受け付けていません · Categories: 過去の四方山Episode1〜

昨日、メモリーポップスというライブハウスのご協力を得て、ヴィンテージ・サウンド・ライブを開催しました。今回も、100名弱の方にご来場いただきまして本当に有難うございました。オープニングからI君が弾くLPstd’58sbやLPcustom’59の音を聴けるライブを堪能していただいたと思います。この企画にご賛同していただきまして、本当に心から感謝しております。

さて、私は今回からエクスプローラの呪縛が解けて?久しぶりにST’54とLPstd’52を使ってオリジナル曲のほかに、デレク&ザ・ドミノス(以下ドミノス)、そしてジ・オールマン・ブラザーズ・バンド(以下オールマン)を演奏しました。実は、最近のライブはほとんどオリジナル曲を演奏していて、あまりカバー曲を演奏していませんでした。にも関わらず今回カバー曲を演奏したかった経緯は、例のアメ盤のオリジナル「レイラ」や「オールマンのフィルモア・ライブ」レコードを聴いて、ストラトとレスポールのどえりゃあ音!をまた聴いてしまったからです。もう、あの音を思い出してしまったら、いてもたってもおれないでしょう。我ながら単純ですね。

全体の演奏は、今年最初にしてはまあ良かったのですが、結構普段しないずっこけをしてしまったライブでした。

まず、ストラトでドミノスを数曲演奏したのですが、練習の時にST’54とFenderデラックスアンプのマッチングの音が気持ち良過ぎて、今回は唄いながらベルボトムブルースのオブリガードも欲張って弾くことにしました。それから、do you wanna see me cry・・・のくだりのコードをいつものキーボードが欠席なため、A→Amaj7→F#mからA→C#m7→F#mに変えて演奏する事することにしました。さあ大変!いざ演奏し始めたら、長年の習慣で指が動いてしまいコードを押さえ間違いしたり、オブリガードに気を取られて何百回も唄っている歌詞を間違えてしまったのです。アラララ・・・って感じ!eidenのSさんごめんなさい。まさに貴方の○性関係のような演奏になってしまいました。

クラプトンは、音をはずす時本当に豪快にはずすのですが、昨日の私のドリフィティンブルースもまさにそのもの!そこまでしなくても良い!ってぐらい豪快にはずしてしまいました。本当に反省しきりです。たかが3コードされど12小節ですね。奥が深い!でも内心・・・、ここまで豪快に音をはずせたら、少しはクラプトンに近づいたかな?と思ったりして・・・、ん!まあ、そんな分けないか、やっぱり。勉強しなおします。これじゃあ、エマニエル長谷川君のギターテクニックについてとやかく言える立場じゃなくなってしまいました。彼が東京にいてよかった。

オールマン・コーナーは、LPstd’52を使って、ステイツボロ・ブルースやカム オン イン マイ キッチンなどスライドギターの名曲を弾きました。LPstd’52を使ったのは、まず第一に自分の生まれ年のギターを使いたかったこと。第二にステージ途中でストラトのシングルコイルの音からいきなりギブソンのハムバッキングの音に持ち変えるとサウンドがまるで違うため、曲順によってはバンド自体が変わってしまったようなイメージがするので、ギブソンのシングルコイル搭載LPのほうを選びました。ここ何年もまともにオールマンの曲や本格的にスライド・プレイをしていなかったのですごく新鮮でした。

それにしても、鈴木さんという方にお願いして作っていただいたトラピーズ用ブリッジはすごい!トラピーズの棒を利用してセットするようになっているので、無改造でオリジナルを弾きこなせるなんて画期的です。

そもそも、このブリッジを作ることになったのは、昔からトラピーズブリッジを無改造で弾けるようにできないかと悩んでいた事と、鈴木さんがLPstd’52を買っていただいた時に、そのようなアイデアがある話をしたら「もしかしたら出来るかもしれませんよ」と言ってくれた事がきっかけでした。技術力のある鈴木さんは、手作りでさっそく何種類からサンプルを仕上げてくれて、実際にLPに搭載して弾きごごちを確かめながら今のヴァージョン決定しました。鉄、ブラスそしてアルミなど材質の違うサンプルを作り音質をチェックし、最終的にはアルミ材を採用しました。このブリッジは、チョーキングしてもブリッジが横にずれにくいように設計してありますし、オリジナルの弦をブリッジの下からではなく、バーテイルのように弦が上を通ることによってミュート奏法も可能になっています。しかも、手のひらにあたるブリッジサイドが低く工夫してあるのでほとんど演奏時の支障はないのです。現在、このブリッジは売り切れてしまいましたが、また鈴木さんが忙しい合間をぬって作っていただけることを願うばかりです。鈴木さん待ちますので早く作る気になってちょうだい!

 

最後に、この四方山話を愛読していただいている神戸にお住まいの松山さんとお友達が、今回のライブへ遊びに来ていただきました事を厚く御礼申し上げます。

松山さんとは初めてお会いするのですが、お聞きしたところ、神戸で”ARTHER  HILL  BAND (アサ・ヒル・バンド)”という、なんともトンチのきいた名前のオールマンバンドをされているそうです。1991年のオールマン神戸公演を観にいって何十年ぶりに昔の仲間と再会し、「またバンドやれへんか?」ということになって結成されたそうです。ツインドラムのために出演できるライブハウスが限定されてしまうと嘆いておられました。

松山さんは、この間のブルーノート大阪BBking公演で、最後に興奮してステージへ上がっていきなり本人に抱きつき、BBに「なっ、なんや、このおっさん!」と気味悪がられた人だそうです。関西のお住まいの方で、その場面を目撃した人はラッキーです。私も見たかった!そういえば、樽谷さん、確か観にいったとおっしゃっていませんでしたっけ?

 

次回は、大阪へ行った時の面白話をしましょう。   Peace